ふそうファイターのセルモーターが回らない!ハンマーで叩いて応急修理

ふそうファイターのセルモーターが回らない!

ANDY

いやいや〜汗

これは参ったぞ!笑

 

先ずはバッテリー電圧をチェックします。 片側12.4Vづつあり、直列で24.8VでOK。 キーを回すとメーターランプは全て点灯していてこちらもOK。セルモーターが回らないのは電圧不足(バッテリー上がり)では無いことは把握できました。

となると残るは

  • スターターモーターリレーの故障
  • スターターモーター電気回路の異常
  • スターターモーター本体の故障
  • エンジンが不具合によって回転できない

ここまで絞れます。

 

故障の状況を伺ったところ、下記のことが分かりました。

  • 前日の夜まで元気に動いていた。
  • 今朝突然、ウントもスンとも言わなくなった。
  • 夜は何もしていない。

 

いざキーを回してみると、ONの位置にしたときメインリレーが動く音が確認できました。 STARTの位置にすると小さく「カチッ」と音がします。 恐らくスターターリレーが動いている音と推測できました。 しかしピニオンがリングギヤに当たる音がしていません。 プルインコイル関連の不具合かな? と思いながらSTARTスイッチを何度か操作すると。。。

カンッ!! と言う音に変わりました。

これは望みが持てます。 明らかにピニオンが飛び出した音を確認しました。 しかしモーターは回転せず。 こうなるとモーターが回転しない理由はブラシとコンミュテータ部分の接触不要の可能性が高いと判断し、あらゆる方向からセルモーター本体をコンコンとハンマーで叩きます。

恐らくブラシが倒れかかっているので、倒れを戻す事を想像しながら適切な強さと方向(←コレが難しい)で叩きます。

 

コンコンし続けた結果。。。

「クウォンクウォンクウォン・・・・ブオンッ!!」

とエンジンが掛かりました。

 

いや〜、かなりの難問でした。 キャビンを上げてしまえばなんて事の無い作業ですが、キャビンが上がらないとなると下からアクセスする以外にルートがありません。 しかも叩きたい部位を叩け無いし、方向も違う。。 しかもグランドクリアランスがなくて力も入れられない。。。

久しぶりに苦労しましたが、その分エンジンが掛かった時の喜びは一入ですね♪ 一人山奥でガッツポーズ!笑

工場へ運んでからは、セルモーター単体を取外して点検していきます。

 

プルインコイルの点検

 

現場作業で、プルインコイルがすぐに作動していなかったので、まず一番最初に疑った部品です。 スターターリレーがカチカチと作動する音はしましたが、その後工程回路に居るプルインコイルは、何度かスターターリレーを動かしてからでないと作動しませんでした。

しかし単体点検をしてみると、確実且つ力強くプルってインしています。 単体点検は問題有りません。

しかし現場で動かなかったのは事実。。。

 

作動不良の原因はM端子の緩み→溶損による接触抵抗の増大

原因はM端子の締付けナットの緩みでした。 このナットが緩んでいた事でプルインコイル、ホールディングコイルまでは電気が流れ、メイン接点が接触してもM端子→モーターへの電流が遮断され回転できなかったと判断しました。

更にM端子からフィールドコイルへ入る導線も溶損しており、交換ができません。 今回はリビルド品のスターターモーターへ交換となりました。

 

スターターモーター内部の分解点検

↑ブラシを点検した結果、全く問題ありません。 年式は古いですが走行距離が10万キロ台とあまり走っておらず、ブラシ残量もしっかりとありました。

摩耗粉は発生していますが、全く問題無いレベルです。

 

↑分解したスターターモーターです。 全体的に黒く汚れていますが、コンディションはM端子を除いて良好です。  M端子損傷の順序は、ナットが溶損して痩せた(軸力を失った)のか? 緩んで溶損したのか? 順序は解明できませんでした。 。

 

↑フィールドコイル、アーマチュアコイルの抵抗値も0.0Ωで問題なし。 ベアリングの回転もスムーズで異常ありません。

セルモーター自体の回路は単純ですが、故障探求のルートは無限にあり面白いです!

これであと10年は安心して乗って頂けそうです! ※セルモーターに限ります

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