
エンジンオイルを4年間も交換しない事に加え、オイルチェックランプが点いたらまさかの「継ぎ足し」で乗り切ってきたトヨタベロッサのエンジン(1G)がついにチェックランプ点灯!
との事で入庫してきました。 どんな状態かと言うと・・・?

↑オイルパンを取外してクランクシャフトを目視確認しているところです。回転する部品のシャフトにはスラッジ(ヘドロ状の堆積物)が大量に付着しており、手で触るとネットり&ネチョネチョしています・・・。 ちょう度の高いグリスのような感覚です。
TOYOTAヴェロッサ(1G)のオイルストレーナー詰まりによる油圧警告灯が点灯して入庫。
考えられる原因
・オイルの入れ忘れ
・プレッシャースイッチの不良
・プレッシャースイッチの電源線不良
・ストレーナー詰まり… pic.twitter.com/qa3mjWALkm— 国家1級整備士の国際ライダーANDY (@ANDY_MOTO_ACE) February 25, 2026
入庫車種
| 車種名 | トヨタ ヴェロッサ |
| 型式 | TA-GX110 |
| エンジン型式 | 1G |
| 走行距離 | 208,835km |
| 年式 | 2003年式 |
トヨタの名機6気筒、1Gエンジンです。
オイル交換しない場合のエンジン部品の状態
エンジンオイルを4年間も交換せず、更に減った時に警告灯が点いたら、エンジンオイルを継ぎ足しまくるという暴挙に出たオーナーは運が良い! 警告灯が点いたのは当店からクルマで5分の場所。 壊れる前に入庫して頂く事ができました。
オイルストレナーの汚れ

もうこれでもか!! ってくらいマッ茶ッ茶です。 そしてストレーナーのメッシュが大量ヘドロ(スラッジ)で詰まって見えません。

↑辛うじて見えるメッシュ部分。 本来は全てのメッシュが見えるのが正しい姿です。

↑メッシュに張り付いているのはヘドロです。 このヘドロを頑張って取ろうと思いましたが不可能でした。 と言うのも、メッシュを包み込みように堆積しているため、メッシュの反対側の面にこびり付いているヘドロが取れないのです。 ここは諦めて新品を購入しました。

↑ストレーナの足にもビッシリとスラッジが纏わりついています。 これが本当に固くてへばり付いていて取れん!!
エンジン内部


マジでどうしようもないくらいにこびり付いていますね。 クランクシャフトやコンロッドなど動きのある部品への体積はほとんどありませんでした。 代わりに固定され動かない部品の堆積厚は、平均で4mmはあります。 恐るべし体積力・・・。

ストレーナーのメッシュで大きなゴミが引っ掛かり、オイルポンプへのゴミ噛みを防止します。 しかし柔らかいヘドロ物質はメッシュをすり抜けてしまい、パイプ内にもコレステロールとして堆積しています。 このままだと血管(油路)が詰まる・・・
オイルパン

どんでもない量のスラッジが大量に堆積しています。 もうヘドロなのかスラッジなのかコレステロールなのか・・・ いやヘドロッジロールか・・・

なにやら美味しそうなチョコフレークもいますね♪♪

底面にはテトラポットに生息する謎生物(ふじつぼ?)っぽいのがいます・・・ もはやナチュラルアート!!

オイルパン前側の壁面内側には体積厚なんと15mm! ほんとうにすごい!すごい!すごい!(高橋成美ふう)
部品洗浄
使うドブ漬けクリーナーは安定のコレ↓
メタルクリーンαです。 漬け置きタイプはコレが一番扱いやすいし汚れがよく落ちる!


黒ゴマ担々麺のスープみたい。。。
とは言え、今回はヘドロより硬いネリアメみたいな手強い敵です。 堆積したスラッジにはあまり効きませんでした。 なので必死にブラシとドライバーでゴシゴシ&ガリガリ殺(ヤ)ってやりました。

そして更にエンジン側も手の届く範囲はすべてヘドロを除去します。 エンジンオイルの新油を入れると洗浄作用によって、ヘドロが少しづつ剥がれてオイルパンへと落下していきます。 それが堆積し続けるとやがてストレーナーが今回同様詰まる事になります。
詰まったらまた、オイルパンを外し時間の掛かる徹底洗浄が必要になりますから、できるだけキレイにする事が結果安上がりになるのです。
とにかく必死で掻き落とせる部分は徹底的にキレイにしました。
オイルスラッジ除去費用
| 整備 | 工数 | 金額 |
| オイルパン脱着 ※メンバー脱着含 |
2.1h | 21,000 |
| オイルパン洗浄 | 3.0h | 30,000 |
| ストレーナ洗浄 | 0.3h | 3,000 |
| エンジン内部洗浄、清掃 | 3.1h | 31,000 |
| 油圧系統診断 | 0.4 | 4,000 |
| 中古部品代:ストレーナ | 17,200 | |
| 部品代:液体ガスケット | 500 | |
| 洗浄剤:メタルクリーン | 2,600 | |
| 合計金額 | 8.9h | 109,300 |
1Gの場合、オイルパンを外すにはメンバーを降ろす必要がありますので、どうしても工数が掛かります。
また、今回は約20万キロ走行したエンジンで、しかもオイル交換はほぼ無し状態で継ぎ足し継ぎ足し・・・
20年以上の長い年月を掛け少しづつ成長したスラッジはもはら芸術品のソレです。 お陰でガチでちょっとやそっとでとれないほどガッチガチにこびりついていました。
この洗浄の時間が本当に大変! 作業していたのは2月の極寒! 手がつべたくてツベたくて・・・涙
オイル交換をしないとエンジンが汚れまくるという良い見本を商会させて頂きました。
乗用車のオイルは、半年or5000kmで、定期的に交換するのが安心です。 結果、それが一番安く長持ちさせる方法である事は間違い有りません。
オイル交換のご予約はお早めに〜♪♪
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